図書館

ひさびさに図書館へ行った。ちょっと調べ物があって、閲覧室(勉強するようなとこ)で本を読んでいたりしたんだけど、もうめっきり人が減った。後期試験も終わったし、中高生のテストの時期でもないらしくて、230人入るスペースに6人くらい。混むと満席なのにな。

きっと、よく見たあの人も、もうこの図書館で見ることはないんだろうなと思う。だいたいが地元を離れるから。
あの人っていうのは、特定の誰か1人というのではなくて、何人もいる「よく見かけるひと」のことで、その人たちに関する思い出があるわけでも、恋愛感情を抱いたわけでもない。けれど、中学生の受験時代から、図書館に行くと必ずといっていいほどその人(たち)がいたから、勝手に妙な仲間意識を抱いていたのかもしれない。

たぶん、彼らはわたしのことなんか覚えていないし、わたしもそのうち忘れる。だけど、たまにこうやって図書館にきて、彼らを見かけたりした日には、きっと昔を思い出して少し嬉しい気分になるんだろうなとおもう。話しかけることも、話しかけられることもないけど、それでいいんだ。