バランス重視?

VOCA展に行ってきた。美術館なんて何年ぶりだろう。
一時間に一本しか出ていないバスに乗り、田舎道をのんびりと通ること30分。たくさんの緑に囲まれた場所に、美術館はあった。平日のお昼だったためか客は少なく、バスから降りると 客たちは自然と組ごとに等間隔に間をとって歩き始めた。会話は聞こえない、でも姿は見える位がちょうどいい。そこの美術館にいたひとは、みんなその感覚を、間隔を、好んでいた気がする。

話し声は届かないけども、こちらが大声を出せば届く。向こうで何がおきているかは、把握できるし把握もされる。そんな、微妙な、奇妙な、間隔。わたしたちはそれが好きなんだな、きっと。それがいいことかどうかなんて、わからないまま。

美術館に行ってきたのに、ほとんど・・・というかまったくVOCA展の内容を書いていない気がするけども、それは、もともとわたしが美術に関してはうといこともあるし、VOCA展の作品を見て受けた印象というのが、この文章だからです、たぶん。作品を見ていなかったら、こういうことを考えることもなかったと思う。絵ってすごい。