卒業式のこと

やっぱり、校長は金メダルの話を出した。うーん、最後の最後まで、いまの校長の話に感心できたことはなかったなあ*1。そんなもんか。でも、今年は来賓の挨拶とかがなくて、なっがい話はPTA会長と校長のみだったので助かったよー。寝たけどねー。
で、送辞のときは自分でも驚くほど乾いた感情で、ポカーンときいてた。後輩が、ちょう泣きじゃくりながら喋ってんのに。ちょっと前なら、もらい泣きで泣いてたと思うんだけど、なんでだかねー。でも、答辞のときは少し目頭があつくなったんだ。自分の気持ちと近いから、なのかしら。
その後、お決まりの「仰げばと尊し」「校歌」をうたい、退場する。起立をしたときに、子供を見守るような優しい表情をうかべながら、目を真っ赤にしている担任を見た途端、涙が出てきて視界がぼやけた。おいこら先生、泣くんじゃないよもー。「泣くまい」と決意していたわたしは、口を結んで必死に泣くのをこらえながら*2、赤い絨毯の上を歩いて会場を出る。前を歩いていた友達が立ち止まり、真っ赤な目でわたしを見る。もうだめだー。ギブギブ。涙が一筋だけ、わたしの目から流れてしまいました、とさ。


その後、教室でしばらく写真撮影やら寄せ書きやらをしてから学校を出て、みんなでレストランで食事をしたあと、母のところに行く。元気なんだけど、やっぱりやせた。


帰りのバスの中で、iPodの電源を入れ、PBLを聴きながらぼんやりする。「今日からはひとりぼっち」。歌詞の断片が、いちいち胸をしめつける。で、家に着いた途端、号泣。学校にいたときは、もらい泣きに近い感情で泣いていたけど、なんだか急に卒業したんだって実感して、ほんとに悲しくなって泣いた。かなり唐突に。
もう、明日からは制服で学校に行くこともないんだな。うれしいはずなのに、いざなくなってみると悲しくなるもんなんだ。おかしいね。音に包まれながら、声を出して泣いた。そのうち、なんで泣いてんだかもよくわかんなくなったけど、とにかくグワーっと泣いた。泣きつかれて、家のこともろくにせずに寝てしまった。

そんな、卒業式の夜でした。2日の昼、ふりかえりながら書く。

*1:前の校長の話はわりとすきだった

*2:すごい形相だったとおもう。そこまで意地はらんでもよかったかなー